社長メッセージ


圓堂建築設計事務所から㈱エンドウ・アソシエイツへ

■ 圓堂建築設計事務所から㈱エンドウ・アソシエイツへの経緯

㈱エンドウ・アソシエイツは、昭和27年に圓堂政嘉が創業した圓堂建築設計事務所を、平成6年に改組してできた建築設計事務所です。今年で圓堂建築設計事務所の創業から数えて58年になります。 圓堂建築設計事務所は、大阪で事務所を立ち上げましたが、その後拠点を東京に移し、30年以上の大半を銀座8丁目の並木通りに事務所を構え、圓堂政嘉の個人事務所の形態で営業をしてきました。圓堂政嘉が、事務所を株式会社でなく個人事務所に固執したのは、会社然とした雰囲気の事務所でなく、自由闊達な議論が飛び交うアトリエ的雰囲気をもったものにしたかったからです。

しかし、不治の病を患い先が短いことを知った圓堂政嘉が、平成6年に組織の継続を図るため、株式会社に改め、現名称の㈱エンドウ・アソシエイツとしました。永年固執してきた個人事務所の形態をあきらめ株式会社組織に変更したのは、圓堂個人が亡くなれば、事務所は消滅し、その当時在籍した所員は他の職場を求めて移動します。圓堂政嘉が育み大切にしてきた、建築に対する考え方や設計技術がその人たちとともに霧散霧消してしまいます。私達所員の将来を慮ってのこともありましたが、所員が四散することによって、圓堂政嘉個人が目指し築いてきた建築づくり・まちづくりの考え方を継承する組織が無くなることが、怖かったに違いありません。

現会社名称㈱エンドウ・アソシエイツ“YENDO ASSOCIATES INC.”は、「圓堂建築設計事務所」の英語名称“M.Yendo and associates and engineers”(圓堂政嘉と協力建築家たちと技術者たち)からとりました。この名称は、その英語名称とよく似ています。しかし、言葉が短くなった分だけ意味も変化しました。私は現名称の意味を勝手に「圓堂政嘉を師として仰ぐ仲間たち」と解釈しています。

㈱エンドウ・アソシエイツに改組した当初は、すべての社員が「圓堂政嘉を師として仰ぐ仲間」でした。しかし、改組後14年経った現在は、生前の圓堂政嘉を知る社員は数人を残すのみで、多くが知らない社員になっています。 ㈱エンドウ・アソシエイツ初代社長柳原直彦が、創業者圓堂政嘉の遺志を継承することを願って、設計事務所の名前を「エンドウ・アソシエイツ」としたように、私も、生前の圓堂政嘉を知らない社員に、圓堂政嘉が目指し大切にした建築づくりや街づくりの基本的な考え方を伝承していかなければならない責務があると思っています。