コラム


赤羽七福神への設計者の思い

 はじめに

赤羽駅西口地区は、住宅・都市整備公団(現名称:都市再生機構)による第一種市街地再開発事業によって大きく生まれ変った街です。赤羽駅北口改札を出たところに西口と東口とを自由に往来できるコンコースがあります。そのコンコースを西口側に出ると、目の前に次の三つの大きな建物が目に入ります。

パルロードⅠ:専門店街「アピレ」+住宅「赤羽アボードⅠ」
パルロードⅡ:専門店街「ビビオ」+住宅「赤羽アボードⅡ」
パルロードⅢ:大型物販店舗「イトーヨーカドー赤羽店」+業務施設「日本フェルト」
+専門店街「ループ館」+公益施設「パルロード赤羽駐車場・駐輪場」

この三つの街区建物と街区間街路、周辺街路及び駅前広場を含むエリアが、再開発事業区域でした。下の【写真-1】中央に写っているのが、上記の3つの建物です。事業完了時の赤羽駅西口地区の景観を写したものです。写真の上に荒川、その上に埼玉県川口市が見えます。赤羽が東京の北の玄関に位置することが判ります。

【写真-1】 【写真-1】

戦災を免れた赤羽駅前西口地区は、長い間未整備の状態のまま取り残されていました。整備を求める声が昭和30年代から高まり、北区を中心に、東京都、権利者がともに再開発事業を模索してきましたが、住宅・都市整備公団(現在はUR都市機構)が北区の要請を受けて、昭和50年(1975年)から取り組み、以来20年余の歳月を要し、第Ⅰ期、第Ⅱ期と事業を2段階で行ない、今から14年前の平成8年(1996年)3月31日に完成にこぎつけたものです。 私達の事務所は、この事業において第Ⅱ期当初から係り、主としてイトーヨーカドー赤羽店が入っているパルロードⅢ(3街区施設建築物)の公団工事(=A工事)部分の設計監理、イトーヨーカドー店舗部分の内装設備工事(=C工事)の設計監理を担当しました。そのほか、パルロードⅡにある赤羽七福神広場を含む再開発事業地域全体の外構デザインを担当しました。(【写真-2】参照)

【写真-2】 【写真-2】

これから設計者の立場から、赤羽駅西口地区再開発事業の計画の特徴を少しずつ紹介したいと思います。