コラム


(2) バブル期の都市の状況

(2)バブル期の都市の状況

日本は、1983年から1991年のバブル期に、過剰な投機的不動産開発により地価が高騰し、それに連動して住宅価格も高騰した。バブル期には、バブルが始まる前の1983年の東京都の基準地平均土地価格を100とすると、バブル最盛期の1990年には、区部商業地における基準地平均土地価格は[631]に、区部住宅地におけるそれは、[383]にもなった。いかに無茶苦茶な不動産投機があったか、この図表で垣間見ることができる。(【図表-8】を参照)

この土地価格の暴騰の影響で、都市の中心市街地に住んでいた人達は、ある人は金儲けのために自分の土地を売り、ある人はマンションを買いたくても高過ぎて買えないということで、通勤に時間がかかる郊外に住まいを移した。その結果、都市の中心市街地は人口の空洞化現象が起き、特に業務エリアとして以前から非住宅用途化が進んでいた都心3区(千代田、中央、港)では、昼間は仕事をする街として賑わうが、夜間はほとんど居住者がいない街に変貌した。これは本来あるべき健全な都市の姿ではないと思う。(【図表-9】及び【図表-10】を参照)